君田の四季

①神之瀬峡県立自然公園
 神しか渡る事の出来ないと言われた雄大な渓谷「神之瀬峡」は、見事な景観と豊かな自然、多様な生きものが保全されていることにより、1998年(平成10年)に県内6番目の県立自然公園に指定されました。
 この渓谷は、水流の働きで岩魂を切り崩し、岩を削りながら長い年月をかけて形成されたものです。
 この神之瀬峡のまわりにはいくつもの渓流が滝のようになっており、美しい景観を呈しています。
 また、この一帯は、希少な動植物の生息地でもあります。

②鳴ケ滝
 神野瀬発電所の右側の谷川に沿って約2.3Km行くと、滝の音が聞こえてきます。
 高さが約10mで、2筋の滝が音を立て落水しています。文政年間より、たたら製鉄で暮らす集落があり、そこに悲恋の伝説「鳴ヶ滝物語」が伝わっています。
 むかし、この谷に"おなる"という大変器量の良い娘がいました。いつの頃か、夜こっそり出てゆき、夜遅く夜露にしっとり濡れて帰ってくるようになりました。不審に思った父親が後をついていくと、岸辺で"おなる"が男と逢っているので、お父さんは思わず声をかけました。男は、「姿を見られたからには、もうここには棲めない」と大蛇に変わり、雷光と共に雷鳴がひびく中、川の渕に消えていきました。それを悲しんだ"おなる"も、やがてこの滝の渕に身を投げたのでした。
 この男は龍神だったのです。その後、"おなる"をしのんで「鳴ヶ滝」と呼ぶようになったと伝えられています。

③小庵の滝(こいおりのたき)
 高暮ダムを目前にした、「小庵の滝」入口看板から手すりのある階段を約5分登ると、高さ30mの滝が4段となって流れ落ちています、樹木の中の静寂な空気と、滝のパワーを感じる癒しの空間です。


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