「国語」という科目について

  入試科目となる教科の中で、 100点満点を最もとりづらい科目はなんでしょう? 算数(数学)? 理科? 社会? 英語?それとも国語? はっぶるは国語だと思っています。 なぜなら国語以外の科目の答えは1つしかないからです。 算数(数学)については皆さんも答えが1つしかないことはわかりますね!  理科、 社会、 英語も簡単に言えば暗記中心の科目なので、 答えは1つです。 では国語は?
  
  国語のテスト問題にはパターンがあります。 例えば、 問題の種類は漢字の読み、 書き取り、 文章問題(読み)、 文法、 語句(ことわざなど)、 文学史、 古典(中学以上)などがあり、 テスト問題の作成はこれらの組み合わせです。 そして「読み」以外の問題は暗記もので勉強に費やす時間、 範囲に限界があり、 また勉強しても出題されない可能性もあります。 知らないことには答えられませんね! 配点も高くありません。 また、 「読み」についても限界があります。
  
  では、 「読み」の限界とは? テスト問題は読書に比べ文章が短いため、 生徒個々に大きな差が出ることはないかもしれません。 しかし著者、 題材を選び出題をしているのは大人(出題者、 先生)です。 大人も学年に合わせ最大公約数的内容で出題するよう問題の選定、 配点に努力しますが、 やはり生徒の個性、 生活環境、 読書量などから注目する部分も様々。 訓練が必要です。 生徒側も読書感覚でしか読めない場合もあるでしょう。 そして最難関が配点の高い記述問題です。 入試での採点は総動員で別教科の先生が担当する場合もあり、 採点基準はあっても慎重になるため中途半端な記述であれば減点、 不正解にもなり得ます。 つまり国語は採点までに著者→出題者→生徒→採点者の一致で満点が可能なのです。 これが「読み」の限界です。 算数なら採点までに何人いようが関係ありません。 答えは1つしかあり得ないので。
  
  はっぶるではこの出題者の最大公約数、 出題意図を見抜くテストのための熱読力を体得できるヒントを短期間で生徒に導きます。 国語で100点を取る必要はありません(取れません)。 80点で十分なのです。 これが「国語の勉強方法」だと最終的にご理解いただき、 以降は独学での自己採点で正解なら楽しんで、 誤答なら自分の「読みの甘さ」を今までになく悔しがる科目になることを願っています。