塩作り

私たちが田舎暮らし 手作り食品に興味を持つきっかけとなった塩作りです。
最初にかまどをJAで購入しました。
これがこの後色々な進化を遂げます。
この時は単に軒下でかまどをセットしただけです。
この後、「くど」が欲しくなりました。
本格的な昔ながらのくどは無理ですが、このかまどの台としてのくどまがいな物をつくりました。
炊き物を置いておくスペース、流し台、テーブルと設備は徐々に整いました。
この一連の空間遊びの最初の遊びがこの塩作りから始まりました。

海に海水を取りに行く為の道具を準備しました。
20リットルの水タンクを2個 バケツ 長柄の酌です。
日本海のきれいな海を捜します。
河が流れこんでいない岩場にしました。
大変透明で美しい所です。
海藻もありミネラルたっぷりではないでしょうか?
汲んできた海水です。
釜に入れる前にタンクの口に布巾をセットします。
異物が入らないようにする為です。
これをかまどで唯ひたすら煮込みます。
30分もほっておいたら火がなくなっています。
20リットルのタンク分でほぼ8時間くらいかかります。
朝から始めて夕方までかかります。
20リットルの海水を煮込む時、まず最初に10分の1の2リットルをはがまの中に入れます。
菜箸で底からの深さを測り、マジックでその深さをしるししておきます。
海水を煮詰めてその深さを時々点検します。
菜箸のラインにまで海水が煮詰まると、火を止めます。
白く濁っています。硫酸カルシウムが析出しているのです。
硫酸カルシウムは水に溶けないので、布巾で濾します。
濾して、透明になった海水を再び煮込みます。
今度は鍋に入れてガスで煮込みます。
ここからは目が離せないからです。
注意が必要です。
塩ができてそのまま火にかけ続けた状態になっていると鍋が壊れます。
シャーベット状になったら火を止める。
この頃合いが重要です。
若干下に透明な溶液が残っている程度でいい。
沢山塩を取ろうと欲張ると苦みの多い塩になる。
ボールの上にざるを置きその上にコーヒーフィルターを敷く。
鍋からシャーベット状の塩を移す。
しばらく放置しておくと下のボールに液が溜まる。
これが「にがり」。
豆腐を作るときに使います。
ニガリが出つくしたらニガリはペットボトルに保存し塩だけにします。
天日で乾かすといいのですが、なかなか乾かないのでドライヤーで乾かすといい。
ただ、乾いた塩がドライヤーの風に吹き飛ばないよう気をつける。
20リットルの海水からだいたい400gの塩がとれる。
天然ニガリ塩の出来上がりです。
料理に使うと違いがわかる美味しい塩です。