芦田川汚染の原因】

        あなたはどう思われますか?

1:下水道整備不足 ?

2:コンクリート護岸 ?

3:工場排水 ?

4:家庭排水 ?

5:河口堰 ?

6:富栄養化 ?

7:その他 ?

    【考 察】

1:下水道整備不足は, 全家庭を設備するには膨大な費用と莫大な時間が必要。
  人口密集の市街地では下水道が経済的にも良いが、隣家、集落が離れている分散地区では、単独または、集落毎に
合併浄化槽を設置する事で、経済的にも、工事期間的にも、良い方法があるのですけど、なぜぜか、膨大な費用・膨大な期間の必要な下水道に固執しているようだ。なぜ ?

2:コンクリート護岸は、特に、三面側溝は最悪。川は水を流すだけじゃなく、生き物の住んでいるところ。深浅や緩急、水生生物の住みかや魚達の休憩所や寝所・産卵場所が必要です。また、中州や岸辺の草木が水中の生物達と同様、水を浄化し、土や草木が魚などの住みかや繁殖には絶対に必要なのです。コンクリートでは巣穴が作れません。休憩できません。隠れ場所がありません。眠ることさえできません。鳥の攻撃から深みや巣穴に逃げることも、身を隠すところもありません。だから、昨今は渡り鳥なのに冬も日本に居残っている鳥たちがいます。
 また、芦田川のように、斜めのコンクリート護岸はすべりやすく、落ちたらすべって、滑って、あがれません。
危険この上ない代物です。
 又 街中の水路は深く、垂直壁、階段なども無く、毎年死者、怪我人が出ています。百年に一度の水害(数人程度の死傷者:大正8年、死者23名:昭和20年、死者85名であるが、最近はそんなに多くなることは恐らく無いであろう故)を想定して、あまりにガードが高過ぎて返ってマイナスになっているようです。
 また、コンクリート護岸、ひいき目に見ても美しいと言えない。川岸から、木や草や花々があって、美しいのだ。

3:工場排水は、最近では、違反・事故しなければ、総じて良くなっているようです。

4:家庭排水は、今、これが最も重要課題になっています。中でも、台所・洗濯などの合成洗剤が非常に大きな問題点を抱えております。薄い濃度で、金魚が簡単に死んじゃいます。実験で金魚が死ぬということは、微生物が死にます。水生生物が死にます。魚が死にます。微生物が、水中生物が、魚が水を浄化してくれているのに、それらが死ねば、浄化できません。死の川になり、腐敗した汚染川になります。
 シャンプー、ボディーソープ、トイレ用や風呂などの洗浄剤も要注意かもね〜。

5:河口堰問題は、日本鋼管が福山に進出する為もあって、水の確保がありました。そこで河口堰建設が行なわれ、堰の上流・下流どちらも汚染されました。
 これが「溜まり水だから汚染された」と言う考えをお持ちの方も多数居られますが、大きな汚染原因は上流から多量の汚染物質が流れ込んでいるからワーストワンになっている。この河口湖を幾ら綺麗にしても、上流から汚染水が流れ込んでは”いたちごっこ”永久に続けなければなりません。
 『元を断たなきゃ駄目!』
 溜まり水でも綺麗な湖は全国・全世界に沢山あります、ことを認識されれば、溜まり水が必ずしも汚染湖にならないことご理解できるでしょう。
 また、河口堰開放を叫んでいる人達も大勢いらっしゃいますが、汚染水を海に流せば、次は瀬戸内海(ここも閉鎖海)が汚染されます。汚染場所の移動に過ぎません。
 『開放よりも上流の汚染原因を断つことがまっ先にやらねばならぬこと。』
 また、魚道は水が流れているから魚が登るのじゃないことがお分り戴けていない様だが、餌や匂いが流れてくるから登るというのが大きな要因。汚染餌を食べれる魚は余り多くない。よって、恐らく、河口堰の二つの魚道は大金掛けたが、意味無しに違いない()。どなたか遡上魚数&種類をカウントしませんか?
 同様、58億円と言う大金を投資したが「高屋川河川浄化施設」もほとんど役に立たない代物なり!次が瀬戸川への同様な投資。高屋川の結果を調べれば、効果がないこと明白!税金の大無駄使いなり!尤も、日本のお役所は、税務課以外は、予算を使うことしか考えないシステムだから、無駄であろうが、役に立つまいが、意に介さない。予算を消化したから「わしの仕事が済んだ!」と思ってるのだから・・・。そして、翌年は去年不足したから今年は増額を・・。と言う。無駄使いの上塗りなり。

6:富栄養化は、単に、単位水量の栄養素だけ調査して、多いか少ないかでは、片手落ち!同じ検体の中の分解微生物量との対比がなされなければ、意味がない。
 本当は、富栄養化じゃなく、有機物の分解微生物が不足しているのが根本原因。松島の牡蠣養殖業者が、海の栄養不足で、牡蠣の成長が悪い、「なぜか?」との疑問から、山に植林し、良結果を見たことからも検証できるし、川の源流付近は落ち葉が沢山川に落ち、富栄養化になってる筈だが、微生物が多いから、水清く、美味しい水である。
 即ち、4:による微生物の死滅・減少により、分解機能が不足しているのである。
 人体でも、地球でも、微生物が浄化作用をしている。「広島・長崎は原爆により、100年は草木が生えない」と言われたが、土中の微生物が放射能を分解してくれたのだと言われています(不思議なことだが、微生物にかかると「質量保存の法則」が破られている可能性があります)。
 微生物は、ビールや味噌、酒、醤油、チーズ等食べ物だけじゃなく、人類いや地球というものは、微生物のおかげで維持されていると考えるのは、決してオーバーなことじゃなく、間違いのない、確実なことであることを銘記しておいて戴きたい。なお。体内同様、地球上の微生物の存在割合は、善玉菌(20%)、日和見菌(60%)、悪玉菌(20%)と言われ、日和見菌は環境に左右され、善玉菌が多ければ日和見菌は善玉菌に移行し、悪玉菌が増えれば、悪玉菌に移行する性質がある。さしずめ、芦田川では(特に、山手橋付近から下流)、また、高屋川(特に、吉野川、井溝用水)では、80%が悪玉菌となっており、源流付近の清流では、80%が善玉菌となっていることでしょう。

 あなたはどのように考えられますか?御意見をお寄せ下さい。

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