令和5年度事業計画書

  ともえ学園

事業
 @施設入所支援事業   定員70名  内訳 男性66名  女性4名
 A生活介護事業     定員70名  内訳 男性66名  女性4名
 B短期入所事業     定員2名
 C日中一時支援事業   若干名

1 基本理念
 ノーマライゼーションの理念に基づき、利用者の意思及び人格を尊重し、利用者の尊
厳にふさわしい施設支援を保障し、必要なサービスを提供する。
 @利用者の人格、生活史そして要求を尊重し、施設入居によって本人の尊厳や利益が
 損なわれないよう、相手の立場をよく理解する。
 A利用者には、社会生活上の知識や文化的な刺激を受けられるよう積極的な生活の援
 助を怠らない。
 B利用者の人格や行動を情緒豊かに受け止め、共感し、共に向上できる職員となる。
【重点事項】
 @利用者中心の質の高いサービスを提供する個別支援計画の作成とモニタリング
  ICT等を活用したサービス担当者会議等の充実
 A高齢化への対応と機能低下の防止、感染症予防対策
 B強度行動障害への取り組み、強度行動障害支援者養成研修受講
 C虐待防止に対する取り組み
 D職員研修、人材育成の取り組み
 E職員の健康推進、ストレスチェック、各種依存症のチェック
 F建物設備、備品の保守管理、営繕、更新、壁の修繕、厨房機器保守管理
 G安全と日常の危機管理
  あらゆる危機、危険を想定した環境と防災設備の整備と訓練
  労働災害を発生させないための研修と適切な作業着、作業用品の提供
 H広報活動
  ホームページ、フェイスブック、ブログ等を活用したタイムリーな情報の提供

2 トライアングルグループ
 @全般
  自己決定、自己選択を尊重し、一人ひとりが安定した生活を送られるよう、明るく
 過ごしやすい生活環境と個別配慮された生活パターンを支援、提供していく。
 A生活
  環境−快適で安全に過ごせる環境整備を行う。
     建物、建具の損傷、消耗にスピーディーに対応、補修、修繕を行う。
  衛生−清潔の維持に努め、身体に合った衣類を提供する。
     清掃に力を入れ快適な生活空間を提供する。
  健康−毎食後の口腔ケアを充実させる。
     体調の変化に迅速に対応し、健康な生活を送ってもらう。
 B日課
  クラブ活動 −クラブ活動が楽しく円滑に行われるように調整企画する。
  グループ日課−規則正しい生活が送られるよう随時日課を見直す。
         日課の流れをスムーズにする事によって、混乱を防ぐ。
         運動プログラムを取り入れ健康維持に努める。
         個別活動プログラムを取り入れ、個々のニーズを満たす。
 C行事
  誕生者お祝い会−誕生日に担当職員とお祝いを行う。
  バスドライブ−バスに乗ってドライブを行い気分転換を図る。
  季節の行事−季節の行事を計画し、季節を感じてもらう。
  お楽しみ外出−短時間の外出を楽しんでもらう。
  日帰り旅行−様々な体験をしてもらう事で充実した生活を送ってもらう。
  慰労会−月末に1ヶ月間の外出、活動、行事を振り返り労を労う。
      普段とは違う間食を提供しやる気や喜びに繋げる。
  トライアングルレク−利用者、利用者の家族、職員の親睦を深め、楽しい一時を過
           ごす。 
 Dグループ会議
  支援内容、各活動についての課題を協議する。
  ケースカンファレンスを行い支援の方法、見直しを行う。

3 レインボーグループ
 @全般
  言語的、非言語的コミュニケーションのあり方を考え、安定した生活ができるよう
 支援をする。
  個別性を尊重し、個々の利用者の生活や機能に合わせた構造化を行い必要な支援を
 行う。安全で清潔な環境を提供する。
  活き活きと明るく、楽しい生活ができるように一人ひとりの意思を尊重し、個別の
 支援を行う。
 A生活
  基本的な生活習慣を身に付けられるように支援する。
  活動に参加して、メリハリのある生活を目指す。
  体力作り、口腔ケアを充実させ健康保持を考慮したプログラムを考える。
  身だしなみを整え、年齢や身体に合った衣服を着用してもらう。
 B日課
  クラブ活動−利用者が安定して活動しやすいプログラムの提供。
        スムーズに活動できるよう準備や配慮を行う。
  個別活動 −作品作りや運動、音楽など、個々に応じて楽しみながら参加し職員と
       のコミュニケーションを図る。
 C行事
  誕生者お祝い会−自分の誕生日を迎えた事を感じてもらう。
  バスドライブ−ドライブする事によって気分転換を図る。
  季節の行事−季節の行事を計画し、季節を感じてもらう。
  スケッチ外出−利用者の個性を伸ばし、新たな一面を見つける。
  カフェ外出−自分で選んで間食を購入し、学園外で食べる楽しさを感じてもらう。
  日帰り旅行−普段出来ない経験や場所へ行き自分で選んだ昼食を食べ一日ゆっくり
       と過ごす事によって気分転換を図る。
  お楽しみ間食会−月末に利用者の好みにあった間食を提供する。
  レインボーレク−利用者、利用者の家族、職員の親睦を深め、楽しい一時を過ごす。
Dグループ会議
  利用者のQOLを高めるため、個別に配慮する事、取り組み、日課、環境、行事に
 ついて検討する。
  身体拘束・利用者の人権・サービスの向上を話し合う。
  利用者の支援について、職員の意識統一と理解を深める。

4 はなまるグループ
 @全般
  利用者の個性や行動を理解し、自己選択、自己決定を尊重し、健康的で情緒豊かな
 生活を支援する。
  清潔で安心して生活できる、個別配慮された快適な環境を提供する。
 A生活
  環境−快適かつ個別配慮された生活環境の整備を行う。
     建物、建具の損傷の改善に努め、補修、交換、修繕、改良を行う。
  衛生−衛生的な環境と生活、健康の把握に努め、皮膚疾患の予防と対応、口腔ケア
    を充実させ健康維持に努める。
 B日課
  クラブ活動−個々の特性と興味を元に、クラブ活動を通じて健康で規則正しい生活
       を送り、生活にリズムをもたせる。
        各自の「できること」に注目し、それに応じた活動内容、グループ分
       けを行う。
  グループ日課−規則正しい生活をする事によって、生活のリズムを身に付ける。
         健康的で潤いのある生活が送られるようにする。
         運動器具を有効に活用し身体の健康と残存能力を維持する。
         スポーツや畑作りを取り入れ、精神的なストレスを緩和し心の健康
        を図る。
 C行事
  誕生者外出−自分の誕生日を迎えた事を感じてらもらう。
  バスドライブ−ドライブする事によって気分転換を図る。
 季節の行事−季節に応じた行事やレクリエーションを提供し、楽しみのある生活を
       送ってもらう。
  お楽しみ外出−個々のニーズに応じた行事を計画実施し、日課への安定した参加に
        繋げる。
日帰り旅行−普段出来ない経験や場所へ行き自分で選んだ昼食を食べ一日ゆっくり
       と過ごす事によって気分転換を図る。
活動報告会−月末に1ヶ月間の活動、行事を振り返り活動の労を労う。
はなまるレク−利用者、利用者の家族、職員の親睦を深め、楽しい一時を過ごす。
 Dグループ活動−個人を尊重し利用者主体の活動を行う、利用者の創造性や興味、出
        来る事を探る。作品などについては展示や披露する場を設ける。
 E機能訓練−看護課と連携し、個々に必要な身体機能、生活能力の維持、向上を目的
       としたプログラムを作成、実施する。
 Fグループ会議
  生活向上と充実したサービスの提供を目指し、看護課や栄養課等と意見交換も行う。
  環境、個別処遇、各活動についての課題を提起検討、ケースカンファレンスを行い、
 支援についての意識統一と利用者に対する理解を深める。

5 日中活動
 @日中活動の企画、運営を行う。
  椎茸栽培・空き缶、段ボール、新聞紙等のリサイクル・野菜、花の栽培
  木工作業・生活棟内清掃活動・ウオーキング・運動マシン・レクリエーション
  体操、創作活動
 A活動センター、学園周辺の清掃、環境整備。
B無人販売所FOXの管理運営。
 C活動センターの管理
 D収穫祭、活動報告会の企画運営
 E活動課企画会議
  利用者に寄り添った活動内容と円滑なサービス提供を目的に毎月開催し情報を発信
 する。

6 医療
 @健康状態の観察と把握
 A受診判断、受診引率、入退院調整、産業医や嘱託医との連携
 B外傷時、病気静養時の対応
 Cスキンケア、フットケア
 D口腔ケア、口腔健康管理、歯科受診
 E生活習慣病予防−定期健康診断、歯科健診、健康増進、介護予防の実施
 F肝疾患対策
 G難病対策
 Hがん対策 
 I感染症対策−コロナウイルス、インフルエンザウイルス、ノロウイルス等、感染予
       防策の実施と指導
        コロナウイルスへのリスクマネージメント
        肝炎ウイルス検査の実施
        各感染症へのワクチン接種
 J熱中症予防対策
 K自閉症、精神遅滞、統合失調症、発達障害、行動障害、強度行動障害の治療と看護
 L医療安全、医薬品や医療機器管理及びガイドライン作成、実施、評価

7 栄養食生活
 @全般
  衛生管理を徹底し清潔な環境で、効率よく安全で衛生的な食事を提供する。
  利用者の身体機能変化などに対応した食器を選択し使用する。
  業務省力化の推進と実施。
  旬の食材料を積極的に取り入れ季節感あるメニューを提供する。
  嗜好を尊重し、個々に応じた細やかな配慮を行う。
  業務、食事に対する評価を真摯に受け入れ、調理技術を高め、標準化する。
  非常時の食事の提供を速やかに実施できる体制を構築する。
 A食事形態
  常食・刻み食(大、小)・粥食・ペースト食
 B療養食
  胃潰瘍食・肝臓病食・脂質異常症食・痛風食・糖尿病食・腎臓病食・貧血食
 C誕生日お祝い
  誕生日にお祝いのデザートを提供する。
 D間食
  利用者の嗜好を反映し楽しみとなる間食を提供する。
  月数回手作りの間食を提供する。
 E正月料理
  毎年三が日はお節料理等を提供。

8 事務
 @事務の正確かつ迅速な処理を行い、学園内外の連絡調整を緊密にし円滑化する。
 A外来者に対して常に明るく笑顔で接し、適切かつ迅速な応対に心がける。
 B電話対応では明確な応対に心がけ、速やかにかつ丁寧に対処する。
 C必要な情報の共有と公開を積極的に行い、円滑な事業の推進に寄与する。
 DOA機器の活用を推進し、業務省力化を図る。

9 防災管理
 @災害発生時は、速やかで適切な対処となるよう危機管理体制を充実させる。
 A消防訓練を反復し疑似体験をすることを重要とし訓練を積む。
 B窒息、心停止、呼吸停止など救急訓練の実施。
Cらくらく連絡網の活用。
 D保存食等、非常時用食糧や備品の備蓄と訓練。

10 安全運転管理
 @交通安全に対する意識を高め、交通ルールの遵守と人に優しい交通マナーを実践し
 交通事故、交通違反を防止する。
 A車輌の点検、整備を実施し故障、整備不良による事故が発生しないよう注意する。
 B運行前後アルコールチェックの実施。
 Cトライザセーフティ無事故無違反150日運動への参加。

11 危険物管理
  地下タンク貯蔵所(灯油)の法律で定められた点検を定期的に実施。

12 運営会議
  施設運営の決定機関として各部署の代表者で構成し、毎月1回、月初めに開催する。

13 支援部課長会議
  利用者処遇全般について協議し、運営会議に提案する。毎月1回、開催する。

14 個別支援会議
  個別支援計画の策定や見直しのために、関係職員のほか、必要に応じて利用者の家
 族等も参加し開催する。ICT等を積極的に活用する。

15 朝礼
  早出職員を含めて日勤者全員が職員室に集合し、毎朝9時より実施。
  身だしなみチェックの実施。
  聞く姿勢、司会技術や発表者の発表技術の向上を図る。

16 園内行事
  一年を通し季節にあった施設主催の園内での全体行事、施設周辺の環境整備を実施。
 5月 薩摩芋植え会
 6月 カフェの日
 8月 物故者追悼式
 10月 収穫祭
 11月 活動報告会・作品展示会
 12月 クリスマスイベント・餅つき
 1月 年賀式・とんど
 3月 カフェの日

17 対外行事
  他団体主催の施設や地域の人々との交流や親睦、理解を深める行事に参加する。

18 外泊
  外泊を希望される方については、体調に支障のない限り、随時自由にしてもらう。

19 虐待防止委員会
 @虐待防止のための計画づくり。
 A虐待防止のチェックとモニタリング。
 B虐待発生後の検証と再発防止策の検討。

20 危機管理委員会
 @危機管理体制の検討。
 A緊急時の対応方法の検討。

21 衛生委員会
 @健康障害の防止、健康の保持増進対策の検討。
 A労働災害の原因及び再発防止対策の検討。
 B健康障害の防止及び健康の保持増進に関する重要事項の検討。

22 人権委員会
 @人権擁護の推進と啓発。
 A人権侵害にならない言葉づかいを身につけ、対人援助技術の向上を目指す。
 B体罰を用いた処遇は行わない。
 Cプライバシー保護への配慮をする。

23 感染症対策委員会
@感染症及び食中毒の予防。
 A感染症発生時の対応。
 Bまん延の防止のための対策の検討。

24 サービス向上委員会
  サービスの質を向上させるための手段や方法を企画、検討、実施する。

25 健康体操
  専門の講師の受入調整、対応、評価を行う。

26 フラワークラブ
 専門の講師にフラワーアレジメントを習い、経験を重ね自信に繋げていく為、毎月
 1回生け花の時間を設定し企画、実施する。

27 書道クラブ
 書道を通して、書く楽しさを知り精神の安定を図る為、毎月1回書道の時間を設定
 し企画、実施する。

28 グラウンド・ゴルフクラブ
  スポーツをすることの楽しみを持ってもらい、体を動かすことで、健康の維持及び
 向上を目指す。

29 入浴
  利用者が安心して使用できる浴室や脱衣室の環境整備と管理を行う。

30 洗濯
  洗濯機、乾燥機、汚物処理機や洗濯室全般の管理を行う。

31 寝具
  寝具の発注、搬入の事務を行い、在庫を適切に管理し、常に清潔な寝具を提供する。

32 営繕
 @生活の場としての快適空間の提供、改善を行う。
 A不良箇所の早期復旧、改修を行う。

33 食堂
  食堂の環境整備、清掃、備品の管理を行い、毎日の食事を美味しく気持ち良く摂れ
 る快適な空間と支援を提供するため企画、検討、実施する。

34 ともえ通信
  施設の機関誌として、毎月1回印刷発行し、ホームページへも掲載する。

35 職員研修
 @サポーターズカレッジ、ジョブメドレーアカデミーの計画的、積極的活用
 A施設外研修の伝達研修の充実
 B自己研修の推進、啓発
 C職員研修会の実施

36 親の会
  「ともえ親の会」の事務局として事務を担当する。
  親の会事業実施のための企画検討、準備等を行い、併せて、実施後の検証と今後の
 事業についての提案を行う。

37 ボランティア
 @施設の公開と地域との交流を図る。
 A多種多様な意見を受け容れ、施設運営に資する。
 Bボランティアの意識を高めるなど、社会資源としてのマンパワー養成の視点からボ
 ランティアを支援する。
 Cアンケートの実施による対応技術の評価と向上

38 実習
 @自閉症や知的に障害がある方たちに対しての、人権尊重をふまえた支援方法や理念
 を伝え、福祉専門職に就くために必要な技能と知識の一端を学んでもらう。
 A実習前に、施設や実習内容、利用者の特徴等を説明し、さらにDVDを貸与し自閉
 症などの事前学習をする機会を提供する。
 B実習終了後は実習生のアンケートも参考にして、実習の受け入れ全般について検証
 し、今後の受け入れ内容及び対応について見直し、向上を図る。

39 あいさつ運動
  明るい職場、楽しい職場にするため、社会生活を営む上での最低限のエチケットで
 あり潤滑油である「あいさつ」を積極的に推進し、啓発活動を企画実施する。

40 環境美化
  施設内外の美化を目的とし、清潔で快適な環境の提供と美化意識の向上を図るため
 企画実施する。特定箇所の集中的美化作業の実施や啓発活動等

41 掲示物
  施設に届いた各方面からの広報誌や、情報、案内等の掲示と周知、掲示物の管理。

42 エコロジー
  省エネルギー、環境保全、地球温暖化防止そして業務省力化を目指し、啓発と取り
 組みを実施する。

43 見学
 @依頼により、見学日、内容等の希望を聞き、行事予定表に沿って日程調整を行う。
 A利用者の生活棟の見学については、利用者への影響や、プライバシーの保護を優先
 し、時間帯をずらす等、十分な配慮を行う。
 Bアンケートの実施による対応技術の評価と向上

44 ホームページ・フェイスブック
  施設の情報公開と共有、交流をより深めるため速やかな更新とコンテンツの充実
  を図る。ブログを毎日更新、予定の掲載。