ともえ学園



●ともえ学園沿革
 (開設以前から現在までの歴史です)
 ともえ学園設立の経過
 昭和41年広島大学特殊教育研究宝で児童精神医療を担当し、重篤な行動障害児の入院治療の必要性を主張していた武村一郎医師(故人・初代社会福祉法人ともえ会理事長)によって、精神神経科三次病院が設立され同時に10数名の自閉性障害児の治療が開始されました。

 昭和43年、40床の児童病棟が増築され、ソーシャル・ワー力ーを導入して、医師、看護婦、セラピストからなる臨床チームを組み、遊戯療法を中心とする治療が進められました。

 昭和46牛4月、病院内義務教育施設として三次市立小・中学校の分級場が開級し、従来の医療と福祉に教育活動が加わり、園児の学習能力開発に力が注がれました。
 園児が学籍を持ったことは、ややもすれば将来への希望を見失いがちな両親を予想以上に力づけるものでありました。これを契機に園内保護者会が発足し、親同士の研修会が持たれるようになりました。
 またこの会が原動力となって全県的な「自閉症児親の会」の設立へ発展したことは特記すべきでしょう。

 しかし開園後10年を経過したころから種々の問題が生じてきました。
 第1に、児童数の増加に伴い諸設備が手ぜまになったこと。と同時に療育スタッフの不足が切実なものとなってきたことがあげられます。
 第2には、看護婦は医療、セラピストは療育、保母は生活介助とそれぞれの専業化が進み、療育全般に対する意識に微妙なギャップが生じてきたことがあげられます。
 第3に、成人病棟に付設されているためにおとなの反社会的な問題行動が模倣されやすく、特に年長児の指導に多くの問題点が生じてきました。

 昭和53年4月、これらの問題を解決し、より充実した療育を図ることを目指して施設の移転、再編成が計画され、国庫ならびに県費の補助のもとに自閉性障害児専門施設としてともえ学園が新設されました。
 敷地面積、諸設備、人手不足の問題はそれぞれの拡充によって解決されました。また職種専門化の弊害に関しては、職種再編成が実施されました。
 具体的には、従来の看護婦、セラピスト、保母(指導員)、ソーシャル・ワー力ーを「療育指導員」という呼称のもとに一本化し、医療行為以外の職務内容はすべて全員が従事するシステムが導入されました。
 これによって児童ひとりひとりの療育方針が療育指導員全員に把握されやすくなり、一貫した療育活動がなされるようになりました。
 また児童専用の施設となったことで、成人患者からの悪影響が解消したことはいうまでもありません。
                             (ともえ学園昭和53年度療育活動報告集より〜引用)

学園名について  『元来「ともえ」と言うのは、三次市で三つの大河が「ともえ」をなして集まり、江の川となるため三次市のニックネームです。
 この三つが「ともえ」に一体となるのを教育・医学・福祉が一体となると考え、また「ともえ」に「巴」の字を当てると「蛇の姿」即ち医学の神の姿であり「邑」の字を当てると「コロニー」に相当するので、この言葉は私たちの主旨を象徴するのにふさわしいものとして「ともえ学園」と命名されました。』(昭和53年開園当時の要覧より〜引用)

社会福祉法人 ともえ会 歴代理事長(1973年11月7日開設 〜 現在に至る)
  在任期間                   理事長
 昭和47(1972)年11月 7日〜昭和63(1988)年8月29日 武村一郎  (15年10ヶ月)
 昭和63(1988)年9月12日〜平成16(2004)年3月12日 前岡 怜  (15年6ヶ月)
 平成16(2004)年3月24日〜            添田龍彦

知的障害者更生施設 ともえ学園 歴代園長(1986年4月1日開設 〜 2010年3月31日)
   在任期間                         園長
 昭和61(1986)年4月1日〜平成2(1990)年5月31日 武平典親  (4年2ヶ月)
 平成2(1990)年6月1日〜平成22(2010)年3月31日 前岡孝司  (19年10ヶ月)

障害者支援施設 ともえ学園 歴代園長(2010年4月1日移行 〜 現在に至る)
  在任期間                   園長
 平成22(2010)年4月1日〜令和4(2022)年3月31日 前岡孝司  (12年0ヶ月)
 令和4(2022)年4月1日〜            田孝康

自閉症児施設 ともえ学園 歴代園長(1978年4月1日開設 〜 1996年4月30日廃止)
  在任期間                   園長
 昭和53(1978)年4月1日〜昭和55(1980)年2月20日 児玉勇二  (1年11ヶ月)
 昭和55(1980)年2月21日〜昭和58(1983)年3月31日 宗盛恵美子 (3年2ヶ月)
 昭和58(1983)年4月1日〜平成8(1996)年4月30日 武平典親
  (13年1ヶ月)

社会福祉法人ともえ会と、ともえ学園の歩み
昭和46(1971)年4月 三次病院内に、三次市立三次小学校、
三次市立三次中学校分級場として病院内学級開級
昭和47(1972)年4月 広島県自閉症児研究委託事業の委託先となる
昭和48(1973)年11月 社会福祉法人ともえ会設立
昭和49(1974)年6月 重症心身障害児施設「子鹿学園」粟屋町へ開設(定員40名)
昭和51(1976)年6月 重症心身障害児施設「子鹿学園」増床(定員80名)
昭和53(1978)年4月 自閉症児施設「ともえ学園」西河内町へ開設(定員40名)
昭和54(1979)年4月 園内学級が広島県立庄原養護学校三次河内分級に移管
昭和55(1980)年4月 「ともえ学園」知的障害児施設(第一種自閉症児施設)認可
広島県立庄原養護学校三次河内分級に高等部新設
昭和55(1980)年7月 療育相談センター「みよしアカデミー」兼「ともえ会事務所」三次町へ開設
昭和56(1981)年5月 常陸宮、同妃両殿下「ともえ学園」御視察
昭和58(1983)年3月 ともえ学園作業棟「希望の丘療育センター」希望の丘へ開設
昭和60(1985)年4月 特別養護老人ホーム「こじか荘」双三郡吉舎町へ開設(定員50名)
昭和61(1986)年4月 知的障害者更生施設「第二ともえ学園」西河内町へ開設(定員30名)
昭和63(1988)年3月 広島県立庄原養護学校三次河内分級が希望の丘に移転
平成3(1991)年4月 作業療育農園造成
平成3(1991)年5月 学園と希望の丘を結ぶ屋根付き歩道陸橋供用開始
平成8(1996)年4月 第一種自閉症児施設「ともえ学園」廃止
平成8(1996)年5月 「第二ともえ学園」定員30名を68名に増員、名称を「ともえ学園」と改称
平成10(1998)年5月 無人販売所「FOX」開設
平成11(1999)年3月 広島県立庄原養護学校三次河内分級廃校
平成12(2000)年4月 旧広島県立庄原養護学校三次河内分級を療育センターとして使用開始
平成13(2001)年6月 施設内LANシステム構築
平成13(2001)年7月 デジタルコードレスホンシステム導入
平成13(2001)年10月 ホームページ開設
平成13(2001)年12月 屋根付き歩道陸橋塗装塗り替え工事実施
平成14(2002)年8月 療育相談センター「みよしアカデミー」兼「ともえ会事務所」粟屋町へ新築移転
平成15(2003)年4月 障害者支援費制度に移行開始・支援費システム、ケース記録システム導入
平成15(2003)年7月 グループウエアソフト「サイボウズ」導入
平成16(2004)年1月 ともえ学園新築移転のための敷地造成工事着手
平成16(2004)年2月 ともえ学園新築工事着手
平成16(2004)年10月 ともえ学園新築移転 定員68名を70名に増員
平成17(2005)年4月 社会福祉法人ともえ会 部課長制に移行
平成17年12月 〜1月 記録的な大雪による雪害(軒樋の破損他)
平成18(2006)年4月 障害者自立支援法施行
平成19(2007)年8月 敷地内で水井戸さく井工事を施工し第二水源確保
平成20(2008)年10月 外宮建立
平成20(2008)年11月 給水管にマイナス帯電生成装置設置
平成22(2010)年4月 障害者支援施設(施設入所支援事業・生活介護事業)に移行
平成22(2010)年11月 短期入所事業の定員を2名に増員
平成24(2012)年4月 子鹿医療療育センター(子鹿学園から改称)新築移転
平成25(2013)年3月 第二水源水質悪化により使用中止
平成25(2013)年5月 デジタルコードレスホンシステム更新
平成25(2013)年7月 リヒトウオーマーキャビネット整備・遮熱窓ガラスフィルム貼付
平成25(2013)年8月 グループウエアソフト「サイボウズ」クラウド化
平成25(2013)年10月 無人販売所へネットワークカメラ設置・フェイスブック開設
平成25(2013)年11月 駐輪場整備
平成25(2013)年11月 敷地内で水井戸さく井工事を施工し新第二水源確保
平成26(2014)年7月 全自動炊飯器ライスロボ整備
平成26(2014)年9月 物干し場整備・神野瀬川井戸の井水管移設
平成26(2014)年10月 敷地内フェンス拡張・進入路法面へ除草シートと芝桜整備開始
平成26(2014)年12月 マイクロバス更新
平成28(2016)年4月 UTM(統合脅威管理)導入
平成28(2016)年8月 ともえ会事務所 子鹿医療療育センターへ移転
平成28(2016)年10月 三次市西河内町250番地から三次市西河内町10250番地に地番変更
平成28(2016)年11月 中庭への出入口ドア6箇所設置改修・照明のLED化完了
平成28(2016)年12月 空調設備を吸収式冷温水機から、電気式エアコンに更新
平成29(2017)年3月 児童発達支援センターバンビ開設(粟屋町1604番地1)
平成29(2017)年5月 ケース記録システムを変更、クラウド化
平成29(2017)年9月 自立支援費請求システムを変更
平成29(2017)年12月 滴下浸透気化式加湿器(天井埋込型)を生活棟廊下に設置
平成30(2018)年3月 消防法施行規則の改正により自動火災報知設備と火災通報装置の連動開始
平成30(2018)年5月 玄関ホールに手洗い洗面台を設置
平成30(2018)年7月 給湯ボイラー更新
平成30(2018)年10月 滴下浸透気化式加湿器(天井埋込型)を管理棟廊下に設置
平成30(2018)年12月 プレハブ倉庫2棟を解体撤去
令和元(2019)年1月 サポーターズカレッジ(職員用Web研修)受講開始
令和元(2019)年6月 生活棟中庭に屋根設置(2箇所)
令和元(2019)年7月 渡り廊下屋根拡幅
令和元(2019)年11月 屋根付き歩道陸橋撤去
令和2(2020)年4月 新型コロナウイルス感染拡大防止で緊急事態宣言(4/7〜5/25)
令和2(2019)年4月 生活棟中庭屋根設置(1箇所)
令和2(2019)年7月 スペシャルラーニング(職員用Web研修)受講開始
令和2(2020)年9月 LINE(ライン)アカウント開設
令和4(2022)年3月 非常用自家発電設備設置


障害者支援施設 ともえ学園
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