君田の四季
①杵築神社
 杵築神社は平安時代初期元慶2年(878)に、出雲国杵築神社から分霊を勧請したと伝えられている、町内で一番古い社です。
 社宝として、文永5年(1268)・文和2年(北朝年号・1353)等の大般若波羅密多経を蔵します。
 旧櫃田村は、足利尊氏により尾道浄土寺領として寄進されていましたが、武家の代官職は受け入れ難いと、「百姓連署起請文」をこの神社で誓い、尾道浄土寺に差し出した文は、県下で有名な資料です。


②子どもの神様 番神さん(田和瀬、寺原、君田温泉)
  • 田和瀬
  • 寺原
  • 君田温泉
 御神体は、法華経守護の番神から天神擁護の番神として推移し、民間信仰、特に幼児の守護神として地域の人々に親しまれ、尊崇をされている神さまです。
 櫃田では、この「三十番神社」を通称「番神さん」と呼んでいます。参拝者は、古来から君田町内はもちろん、広く関東・九州にまでおよびます。子どもの健やかな成長を願い、氏名・生年月日を各種人形に書き込み祈願奉納されます。
 祈願成就のあかつきには、感謝の心を込めてさらに多くの三次人形などの人形が奉納されます。


③高幡観音
 高幡山は、君田を代表する山で、標高665m。9合目付近に観世音菩薩を安置する巨大な石洞窟があり、昔は山獄霊場として有名でした。
 この洞窟観音堂は、鎌倉時代以前の山獄仏教のなごりがあると言われ、一時はこの高幡山を中心とした山獄仏教(真言宗 修験=山伏)が相当繁栄した時代があったことが推測されます。
 高幡観音には、洞窟内に不動明王など35体の仏像が安置され、入口に三面観音、岩屋の上に翼をもった天狗の像、岩屋外に5体の仏像が安置されています。
 平成4年から観光協会が中心になり、毎年地域の協力で秋季大祭を参道入口で催し、東山林道からの参道には、石仏が100体も並べられ、参拝者や登山者の安全を見守っています。

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