高幡山は、君田を代表する山で、標高665m。9合目付近に観世音菩薩を安置する巨大な石洞窟があり、昔は山獄霊場として有名でした。
この洞窟観音堂は、鎌倉時代以前の山獄仏教のなごりがあると言われ、一時はこの高幡山を中心とした山獄仏教(真言宗 修験=山伏)が相当繁栄した時代があったことが推測されます。
高幡観音には、洞窟内に不動明王など35体の仏像が安置され、入口に三面観音、岩屋の上に翼をもった天狗の像、岩屋外に5体の仏像が安置されています。
平成4年から観光協会が中心になり、毎年地域の協力で秋季大祭を参道入口で催し、東山林道からの参道には、石仏が100体も並べられ、参拝者や登山者の安全を見守っています。