草刈りの部屋!

     1.はじめに

この部屋の開設について
ここで言う草刈りという言葉ば、一般的に使われている「草を刈る事」の意味です。私が住んでいる周辺地域においても、草は、春先から家の周りや畑、田んぼのアゼ、道ばたなどを緑色に染める主役でありますが、この直ぐに伸びてくる草を刈払機を使って、繰り返し刈り取る事であります。私も春先から秋にかけて、休みの日や、通勤日でも帰宅した後、日が沈むまでの夕刻の30分間など、一生懸命草刈りに労力を費やしております。これだけ一生懸命草刈りをやっていると、不思議なもので、いろいろ研究心というか一種の趣味みたいに、いつの間にか草刈りその物が自分としては楽しい事になってきましたので、出来たて素人評論家の持論コーナーとして開設してみました。

草取り作業の分類
この部屋で取上げる草刈りの位置付けを行うために、少し広いジャンルである草取りという言葉を使えば解りやすいだろうと考えました。そして、今まで論じられている資料を調査するのは面倒なので、個人の意見として使用道具等をベースに草取り作業を分類してみました。

(1).手作業による草取り
  素手もしくは、草刈り鎌等により草を切る、または鍬や手作業により草を抜いたり掘り起こしたりします。この方法による草取りは非常に草取りの実施度は高く、家庭菜園等の草取りはやはりこの手作業が主役となります。

(2).草抜き取り機による草取り
  近年、草を抜き取る機械が実用化されてきました。無農薬栽培の畑等での利用に有効で、自走式の機械を使用して草取りを実施します。草刈りでは根が残りますが、この場合は根こそぎ草を抜き取るので、次の草取りまでの持ちが長いというメリットがあります。機械の性能、製造コスト等今後のさらなる進化を期待したい分野です。

(3).刈払機による草刈り
  電動モーターや小型エンジンにより刈り刃等を回転させて草を切り取る方法。技術の向上により細かい草刈り作業も可能であり、手作業草刈りに比べはるかに作業スピードが高くなりますが、基本的には草の根を抜いたりしないので、除草の効果期間は(1)や(2)に比べてかなり短くなります。しかしその手軽さ、機動性やコスト、作業効果の点で、現状草取りと言えば7・8割方はこの方法が占めていると言えます。

(4).自走式機械による草刈り
  ゴムタイヤやキャタピラ等による自走能力を持った草刈り機を使用し、広い面積の草を刈る場合に行います。段差の少ない広い面積の場所の草刈りには効果的でありますが、反面機動性に乏しく、狭い場所、高低差の大きい場所などでは使用が難しくなり、また草を刈る場所まで自走するための通路を確保しなければならず、作業実施の出来る場所の制約を受けます。

(5).薬品による草取り(草枯らし)
  噴霧器等を使用して、草枯らし剤を噴霧して草を枯らす方法で、道具としてはジョーロや噴霧器等が必要となります。

(6).焼却による草取り(草焼き)
  道具として、灯油を使用して噴射燃焼させる為のバーナーなどを使用します。この方法は草が、かなり枯れた状況でないと実施する事は難しいです。

この部屋で取り上げるジャンル
この部屋で論ずるのは、上記分類における「(3).の刈払機による草刈り」に関しての記述内容であり、その他の項目の研究は今後の課題といたします。


     2.現在保有している刈払機

(1).都会に居住し、たまに実家に里帰りしていた頃、実家の周りや休耕地などは1年中、大草原となっていました。その頃、実家には3台の刈払機がありましたが、いづれも手入れが悪く、古いガソリンと油が固まって付着している様なキャブレターでは、なかなかエンジンが起動せず、帰省中の草刈り作業は、はかどりませんでした。その後、都会生活を止めて実家に帰ってからは、新しい刈払機を購入して休みの日などには草刈りに励むようになりました。自己流でもいろいろ草刈りをやっているうちに、草刈りする場所、草の状況等により、刈払機や刈り刃等の選定が必要な事がわかってきました。その事を発端として、草刈する場所の状況に応じて、その都度刈払機の設定を変更する事が面倒に感じられ、また実家にあった刈払機は仕様的に満足のいく物ではなかったため、用途に応じた刈払機を追加購入する様になりました。現在、もともと実家にあった古い3台は、燃料系統とキャブレター等を清掃してスパークプラグを新しくした事により、何時でも快適に起動する様になりました。それに自分で追加購入した機種5台が加わり、計8台はいつでも使用可能な状態で、自宅の工具室の壁に、並べてぶら下げてあります。

              (2)現在保有している刈払機のリスト(2003年8月現在)

整理No. 外観写真 メーカー 型式 概略仕様 排気量 キャブレター
写真 BIG-M(丸山製作所) BC26B 肩掛式、両手ハンドル、固定レバー 26cc ダイヤフラム式
写真 カーツ WP−255 肩掛式、両手ハンドル、固定レバー 25.6cc ダイヤフラム式
写真 新ダイワ R250 肩掛式、両手ハンドル、固定レバー 24.1cc ダイヤフラム式
写真 カーツ 不明 肩掛式、ループハンドル、固定レバー 20cc ダイヤフラム式
写真 丸山製作所 MB−2000 肩掛式、ループハンドル、固定レバー 20cc ダイヤフラム式
写真 リョービ EKB-2600L 背負式、ループハンドル、固定レバー 25.4cc ダイヤフラム式
写真 新ダイワ RK251F 背負式、ループハンドル、トリガーレバー 24.1cc フロート式
写真 ビーバー(山田機械) KG(R) 背負式、固定レバー 不明 フロート式


※これから機械のハード的な面などを論ずる事になりますので、このホームページの記述内容に関し事前にことわっておきますが、私は刈払機の専門家ではなく自分が考えている事とか経験を読み物として勝手に述べているだけで、ここで述べている内容に責任は持てません、もし同様の改造・行動等を行う方がいらっしゃいましたら、あくまでも自己責任において実施願います。


     3.刈払機の選定・利用において考慮すべき項目

(1).エンジン排気量の選定に関して

(2).刈払機の形式に関して

(3).刈り刃の選定に関して

(4).キャブレターの選定に関して

(5).レバーの選択に関して

(6).補助具の取り付けに関して

(7).安全装備に関して



     4.地球で1台オンリーワン、特別仕様の刈払機

地球で1台と、大げさな表記をしましたが、しろうとが出来る範囲でちょっとだけ仕様変更しているだけです。なぜ変更したか、その動機を含めてここに記述してみました。報告サンプルは整理No.6番の背負い式機械の例です。

(1)通常、背負い式の場合は、刈刃部分(本機)に本機部分を持つ腕への荷重負担を軽減させる事を目的として、ゴムロープを取り付けてあります。私が所有している背負い式のN0.7もN0.8もメーカー標準として付いておりました。しかし物事には一長一短があるもので、遠くへ刃の部分を伸ばそうとした時には邪魔になったりします。No.6の場合は、たぶんホームセンター仕様だからだと思いますが、製造コストを削減するために付いておりませんでした。そのため自分でゴムロープ部分を追加取り付けしましたが、その際、遠くへ刃を伸ばしたい場合は作業中でも簡単にロープ部分の機能を無くす事が出来る様に肩掛け方式で製作しました。この方式は私が持っているメーカー仕様のN0.7やN0.8背負式よりは優れている設計だと自己満足しております。

(2)標準で付いていたループハンドルがホームセンター仕様(?)の為か、弱弱しく、また取付位置も私としては刃の部分に近すぎたために、農機販売の専門店で新たにループハンドルを購入して取り替え、取り付け位置も変更しました。

(3)刈刃部分のギヤグリース注入口のボルトの頭がプラスドライバー仕様でありましたが、頻繁に開け閉めする私の場合、このボルトではすぐに頭部分がこわれてグリース注入が出来なくなるので、6角ボルト頭のネジに変更しました。

(4)メーカーの標準刈刃は255mmでありました。25.4ccの排気量からすれば常識的には255mmの使用が可能な訳ですが、背負い式の場合はエンジン部分と本機部分の繋ぎがフレキ構造のため、その部分のエンジン負荷が高く、かなりパワーが落ちると考えねばなりません。また背負い式の機械を使う動機としては、草を刈るパワーよりもノリ面などで、刃の部分の細かい動きを実施する用途が高いため、230mmが使いやすいという理由により、230mmの刃に変更しました。この変更は購入する際には既に決めていましたので、購入の際交渉して、おまけとして1個頂きました。

(5)上記(4)でも述べた様に、背負い式は細かい動きを実施する用途が高いため、低速運転する場合も多く、刈刃部分への草の巻き付きが多くなるため、巻き付きカッターで市販されている物の内、現状一番効果があると思われるカッターを取り付けました。

(6)メーカーさんには失礼でありますが、この機械の購入したままの外観を見たら、近所の百姓仲間が、なんだホームセンターで売っている素人さん用の機械か、と悪口を言うのが解っていましたので、彼らがちょっと見ただけでは解らない様にするために、本体カバー部分の色を変更する事にしました。元は黄色だったのですが、カバー部分を分解して、塗装をかけました。色の選択に際して、いろいろ考えたのですが、最終的には世界のブランド、ハスクバーナーに似せて柿色としました。当然メーカー名の記述してある部分も上塗りにより、消去しました。

追記:(6)においてメーカーさんに無礼な表現をしましたので、少しフォロー説明を致しますと、私がこの機械の購入を決めたのはコストパフォーマンスが高いと思ったからでありまして、少なくともエンジン部分はコマツゼノアのOEM製品のはずで、ゼノアブランドではこんなに安くは購入出来ないし、自分の気にいらない部分は少し改造すれば良いし、使ってみた後の意見としても自分の判断は間違っていなかったと思っています。


 
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