濁酒造りどぶろく

本来酒造りは違法です。
酒税法に違反します。
売るのはもちろん造るだけでも違反です。
自分で酒を造って飲む。これが違法なんておかしな事です。
日本国が明治の初め富国強兵の為軍艦を買う金欲しさに設けた税だとの事です。
時代錯誤の極みです。もういい加減見直してほしいです。
天然の酵母の働きで体は快調です。
医療費の軽減の為にも国は考え直して頂きたいものです。
ドブロク特区という中途半端な制度がありますが、私のようなものには適用ならず納得できません。
誰もが造っていいい時代が来ることを夢見ています。

昔はどこの農家でも濁酒を作っていたそうです。
税務署員が摘発に来たら大変だったそうです。
その時のお互い知らせあう合図が「牛が離れたぞー!」と叫ぶのだそうです。
随分広い地域で共通だそうです。
税務署員も摘発に農村を訪れるたびそれがあちこちから叫ばれる訳です。
でも「牛ってよく離れるもんだなー」と思ったてほどのんきな話ではなかったでしょうね。
違ったのが有れば地域と合図を教えて頂きたいです。

洗米をした掛け米10kgを一晩浸漬します。
掛け米とは麹米に対して蒸してそのまますぐ使う米です。
麹用米の3倍を使います。
麹の割合が多くすると辛口で柄が悪くなり、少なくすると端麗で甘口になるそうです。
この後1時間ほど水切りをします。
蒸し器に入れます。
蒸し器を購入しようとしたら数万円したのでびっくり。
店でしっかり仕組みや構造を観察してそれを元に自作しました。
この蒸し器は3段なので10kgは入ります。
蒸米
約1時間で蒸します。
強い蒸気で一気に蒸す方がいいそうです。
全体像です。
神棚は酒の神様松尾社のお札です。島根県まで頂きに行きました。
右には杉玉。手作りです。
少し歪んでいます。酒蔵には必ずあるので作ってみました。
緑で仕込んで茶色になったら酒の完成という目安だそうです。ホントでしょうか?
蒸上がった米を1時間冷却します。
手前にあるのは本日出来たばかりの米麹です。
米麹作り参照してください。
仕込み水です。
これは水道水ではいけません。
名水を汲んできます。
仕込み水は3.3kgの麹米と10kgの掛け米の合計13.3kgの1.2倍
16kgです。これを十二水というそうです。
仕込み水の入った桶に米麹をいれる。
それに掛け米(蒸米)を一気に入れる。
ドライイースト スーパーカメリアを50gを2個入れる。
ここは本来なら酒粕からつくった酒母でやりたいとこです。
次回は挑戦してみたいです。
米麹3.3kg
掛け米10kg
仕込み水16kg
ドライイースト100g
仕込み
よく攪拌します。

米麹の麹菌が掛け米の米デンプンを糖に変えます。
その糖を酒酵母ここではドライイーストがアルコールと二酸化炭素に変えます。
これらのことが同時にこの樽のなかで進んでいきます。
これを並行複発酵というそうです。
重くて提げる事が出来ないので二つに分けた。
麹箱に入れる。
庫温は20℃に設定しました。
参考にした農文協のわが家でつくるこだわり麹 永田十蔵著によると
15℃がよかったそうです
5週間後もろみの完成です。
上に黄金水があります。
甘いいい香りがします。
酒好きにはたまらないでしょう。
今回は5週間ですが、仕込みから10日くらいで絞ると発泡濁酒が出来る。これが又うまい!
冷やして飲むとドロドロジュワジュワで最高。
次からは発泡濁酒ばかり作りたい気分だ。
酌でビニールのネットに移す。
ネットはホームセンターで売っている収穫用のネット。
丈夫でいい。
目一杯までは入れない。
少し余裕をもたせ袋の口を良く縛る。
良く縛らないと絞る時中のもろみが出てしまう。
自作の絞り機で絞る。
これも自慢の作で、豆腐のおからを絞る時にも使う。
右が支点になっている。体重をかけるだけで楽に絞れる。
酒蔵に見学に行くと石の重りを使った絞り機や大きなてこの絞り機がある。
酒粕と濁酒が出来た。
酒粕の利用も考えたい。
滅菌した1升瓶に詰める。
1樽から11升強できた。
次はこれらをおり引き 清澄して清酒造りに挑戦したいです。
今までは生酒にしていたが今回数本は「火入れ」をしてみた。
62℃で湯せんしてみた。
5分くらいで瓶の口を持って湯から出して常温で冷ます。
湯せんの為の寸胴は高価で買えないのでオイルの缶で代用。
はたしてその後の味はどうだろう。
2日後にはまだ違いがわからなかった。