粟屋町の地理的概要

 

 三次市の中心市街地の西に位置する粟屋町は、「霧の海の展望台」がある標高490mの高谷山を中心に、周囲の裾野を上流から上村川・江の川(可愛川)・江の川の川に囲まれ、西側を安芸高田市高宮町と南北に山林で境界を接する総面積28.7平方kmの町です。


地形条件は悪いながらも中心市街地の拠点施設に近く、利便性が高く住み続けたい「自然豊かな町」です。


 地域的には大きく三つの地域に分かれ、統合前の小学校区域で、西地域(粟屋西小学校「平成17年4月粟屋小学校に統合」)・中地域(粟屋小学校)・北地域(粟屋小学校北分校「昭和44年4月三次小学校に統合」)の33集落からなっています。

粟屋町マップ

人口は昭和20年代の多い時は3,000人を超えていましたが、現在(令和3年2月1日)は1,390人と約5割に減少し、65歳以上の高齢化率は48.63%になっています。


 歴史的には山を中心に栄え、岩脇古墳(昭和32年県史跡指定)に代表されるように竪穴・横穴式古墳が多く存在します。

 また、山中に砂鉄を採取する8本の鉄穴流し跡があり、旧三江線(平成30年4月廃止)粟屋駅の東南東約300mの渓流には土砂と砂鉄を分離する丸山鉄穴場跡(昭和34年市史跡指定)が昔のままの姿を残しています。


 山城も九つの山城跡が3本の川を見下ろすようにあります。代表的な山城としては戦国時代に毛利軍の配下として尼子軍との戦いに活躍した、三吉新兵衛隆信(第13代比叡尾山城主三吉隆亮の弟)が城主の勝山城があります。

 

 

三次市案内図

三次市案内図